プレゼンティーイズムとは

プレゼンティーイズムとは、出勤しているけれど、体調が万全でないために本来の力を発揮できていない状態を指します。

病欠(アブセンティーイズム)と対になる概念で、「休むほどではないが、調子が悪い」まま働き続けることによる生産性の低下を意味します。目に見えないため問題として認識されにくいのが特徴ですが、実際の損失額はアブセンティーイズムの数倍にのぼるとされています。

69.5
万円/年/人
プレゼンティーイズムに
よる損失額
約80
%
健康関連コストに
占める割合
約7
時間/日
日本人の
平均座位時間

なぜ"見えない"のか

プレゼンティーイズムが厄介なのは、社員は出勤しているため、数字には現れないという点です。欠勤や早退であれば勤怠データに記録されますが、「出勤しているけれど本調子ではない」状態は、どの数字にも反映されません。

肩こり・腰痛・疲労感・集中力の低下が常態化し、社員自身も「そんなものだ」と受け入れてしまいます。経営者側も「出勤しているなら問題ない」と考えがちです。しかし、見えていないだけで損失は確実に発生しています。

最も大きな健康コストは"目に見えない"ところにあります

プレゼンティーイズムの損失額は、医療費・病欠コストの合計を大きく上回るという調査結果があります。つまり、企業が負担している健康関連コストのうち、最も大きな部分は「出勤しているが体調不良で生産性が落ちている」という、目に見えない領域にあるのです。

日本人は世界で最も座っている

日本人の平均座位時間は約7時間/日。これは世界最長レベルの数字です。デスクワーク中心の職場では、この数字はさらに伸びます。

厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」によると、身体活動の推奨量を達成している人の割合は46.6%にとどまっています。つまり、半数以上の人が運動不足の状態にあるということです。

座りすぎによる肩こり・腰痛・代謝低下は、デスクワーク中心の職場では慢性的に発生しています。これがそのまま、プレゼンティーイズムの原因となっています。

2026年の健康経営優良法人認定においても、プレゼンティーイズム対策の重要度が上昇しており、企業としての取り組みがこれまで以上に求められるようになっています。

企業が取れる3つの対策

1

働き方の見直し

スタンディングデスクの導入、休憩時間の確保、会議の短時間化など。効果はありますが、全社員への浸透が難しいという課題があります。個人の意識に依存する部分が大きく、「制度はあるが使われない」状態に陥りやすいアプローチです。

2

健康プログラムの提供

出張ヨガ、オンラインフィットネス、健康セミナーなど。効果は高いものの、日時が限定されるため参加率にばらつきが出ます。忙しい時期には参加者が激減し、効果の持続が難しいという構造的な弱点があります。

3

動線上への運動機会の設置

社員が「わざわざ参加する」のではなく、日常の中で自然に体を動かせる環境をつくるアプローチです。3つの中で最も継続率が高い方法です。「参加する」という意思決定が不要なため、運動習慣のない人にも自然と広がります。

"動線上に置く"がプレゼンティーイズム対策として最も効果的です

3つ目のアプローチが優れている理由は、行動変容に必要な"きっかけ"が、日常の中に自然と組み込まれるからです。ジムに通う決断も、セミナーに申し込む手間もいりません。ただ「そこにあるから使う」だけで、体が動きます。

なぜ「オフィスの動線上」が効くのか

行動経済学に「ナッジ」という考え方があります。選択の自由を保ちながら、望ましい行動をそっと後押しする仕組みのことです。

1

日常的に通る場所に置く

給湯室の横、自販機の隣、休憩スペースなど。わざわざ行く場所ではなく、毎日必ず通る場所に運動の機会があることがポイントです。

2

小さな行動から始められる

「ジムに行く」という大きな決断ではなく、「通りがかりにちょっと伸びる」という小さな行動。この差が、継続率の圧倒的な違いを生みます。

3

心理的ハードルが極めて低い

1分からの短時間利用が可能なため、「時間がない」「運動が苦手」という人でも抵抗なく使えます。着替えも予約も不要です。

このナッジの仕組みを、オフィスの中に実装したのがOWS(Office Wellness Station)です。

OWSによるプレゼンティーイズム対策

OWS(Office Wellness Station)は、「動線上に置く」アプローチを形にした、オフィス専用のフィットネスステーションです。

設置スペース約1畳

自販機1台分のスペースに設置可能。工事不要、電源のみで導入できます。

理学療法士監修の運動動画28本

肩こり・腰痛・リフレッシュなど、目的別に選べる。1分から取り組める手軽さです。

月1回のトレーナー訪問

使い方の指導に加え、個別のアドバイスも。利用率の維持・向上をサポートします。

VRTX米国特許取得バンド

本格的なストレッチ・トレーニングが可能。軽量で安全、年齢を問わず使えます。

導入企業の声

オフィスで体を動かす回数が増えた。休憩時間にちょっと伸びるだけでも、午後の集中力が違う。
座りっぱなしを避けようと思うようになった。意識が変わったのが一番大きい。
リフレッシュできて集中力が上がった。会議の合間に使う人が多い。

OWSは、健康経営優良法人認定の「運動機会の増進」「プレゼンティーイズム対策」の両方の要件に対応しています。1台の導入で、認定の複数要件をカバーできます。

よくある質問

プレゼンティーイズムの測定方法はありますか?
WHO-HPQ(世界保健機関の調査票)やWFun(産業医学振興財団の5問調査票)などの標準ツールがあります。健康経営優良法人の申請でもこれらの指標が求められており、導入前後の比較にも活用できます。
1日のうち何分くらい体を動かせば効果がありますか?
厚生労働省のガイドでは、座位行動を減らし「こまめに立ち上がる」ことを推奨しています。OWSは1分からの短時間利用を想定しており、1日に数回、こまめに利用することが最も効果的です。まとまった時間を取る必要はありません。
社員に利用を強制しなくても効果はありますか?
強制する必要はありません。「そこにあるから使う」という環境づくりが重要で、実際に導入現場では自発的な利用が広がっています。強制ではなく「ナッジ(自然な後押し)」の考え方で、利用率を高めていく設計です。